エスパルスをリスペクトしながら見守るブログ

とにかく清水エスパルスをリスペクトし、己がサッカー素人であることを自覚しながら綴るエスパファンの為のブログ

【24/6節 vs秋田】長崎戦で受けた戦術を完璧に跳ね返し続けた完勝


欲を言い出すと、人間、際限がないものだ。
対秋田に1-0勝利。これを『物足りない』とは思わなかった。


前半に1度、後半に1度。いずれも相手の小森に作られたピンチはあった。
かなり危なかった。それは事実。
秋田は『徹底的』だった。常にロングボールでSBの裏を狙う。
これは、長崎戦で処理を誤った時にやられた戦術だったと思う。


更に秋田はもう一つ特徴がある。
右サイドに人員を集中してロングボールのこぼれを拾う。
今日、山原があまり上がれなかったのはこの戦術に対応するため、
リスクを取らない戦い方を選んでいたからではないかと思う。


実際、やられてみると嫌な戦術だ。
『縦ポンサッカー』と言われる事もあるが、
見る人によっては「つまらない」と揶揄するかもしれない。
しかし勝利に徹する意味では、効果的な戦い方。
味方が納められる可能性と、相手が処理をミスってくれる可能性。
相手にボールを持たせることと、常に背後を意識させて疲れさせられる。


乾が開始6分でアクシデントで交代したり、
前半早々に中村にイエローカードが出されたり、
クリアボールの跳ね返りが蓮川の顔面を直撃するアクシデントもあったが、
前半26分、航也のゴールが決まった後は試合を掌握し続ける事に成功した。


というわけで、今日のMVPは北川航也だと思う。
得点も素晴らしいが、とにかくポストプレーの質が高いと改めて思った。
周りの選手を使う技術が非常に高い。
ドウグラスタンキや、千葉、郡司、川本など、FWの駒はそろっているが、
4-4-2で2トップにするにしても、4-2-3-1で今の戦術を継続するにしても、
航也の『周りを活かすプレー』は今のエスパルスに欠かすことのできない、
とても大きなストロングポイントだ。


これでまた1週間準備をすることができる。
次はAway山形戦。去年のプレーオフは引き分けだった。
そこからの成長を相手に見せつけよう。


良い試合でした!!

【24/5節 vs千葉】熊本、愛媛にもやられたハイプレス戦術に“対処“する知見


ここまでの5試合を一行ずつで無理やり纏めてみた。


熊本戦:相手3-4-3のハイプレスを掻い潜って前進、両SB(山原、原)の走力が光った逆転劇
愛媛戦:強度高いハイプレスに前半沈黙も守備は安定、後半ピッチを広く使い北川2得点
長崎戦:守備の処理を誤り失点した後も、SBの裏を逆に使われ続けた完敗
大分戦:リバウンドメンタリティ、デュエルで負けず相手を押し込み続けた理想の勝利
千葉戦:相手ビルドアップに翻弄されても中央堅守、スペース空き始めてからの攻勢に成功


今日は俺はDAZN観戦でしたが、現地はかなり風が強く寒かったそうです。
前節大分戦の後のサポーターズパークで秋葉監督が登場し、
『選手はコンディションを整えさせるため、私が出席します』というような話をしていたが
やはりミッドウィークに試合がある難しさ……更にAwayでというのは難しい筈。


前半は、相手の選手の距離感がいいのか、なかなかボールを奪えなくて、
ボールを持たれる展開が続くし、
度々セットプレーやロングスローを入れられる展開も多かった。


いきなりMVPの話をするが、今日は1人に絞れなかった。
吉田豊、住吉 ジェラニレショーンの2名。
吉田は主に対人プレー、住吉は主に空中戦で、無類の強さで跳ね返し続ける。


千葉はここまでの5戦の相手の中で、
・ゲーゲンプレスの徹底(即時奪回)
の意識が高かったと思う。失点のシーンも跳ね返して宮本に収まりかけたボールを
奪回され、相手10番の小森という一番持たせたくない選手に渡り、
シュートを打たれてしまったというものだった。


しかしやはり、今期の清水のフィジカルトレーニングの見事さを証明するかのように
徐々に千葉の足が止まり、清水が攻め込む時間が増える。
⑴カルリーニョスを1トップにし、1stDFとして非常に機能した/走り勝つ事で得た優位
⑵松崎と白崎のプレスがハマり、ボランチのラインで引っかけられるようになった
⑶北爪、高橋投入後もむしろ攻撃するシーンが目立ち、特に北爪の走力が光った


よく『積み上げ』という言葉が使われる事があるが、
チームとしての引き出しが本当に増えたと思う。
色んな事を高い精度でできるようになっているのではないか。(素人目だが…。)


2点目の乾のゴラッソも凄かったが、
3点目の松崎の得点も、中村の視野と正確なサイドチェンジ。北爪の正確な折り返し。
そして相手に当たらないようにシュートを打った松崎も最高でした。


去年勝てなかった相手は5チーム。
千葉(1分1敗)、徳島(2分)、群馬(1分1敗)、秋田(1分1敗)、甲府(1分1敗)でした。


まずは千葉にAwayで、しかも点差を付けて勝利できたのは、
秋葉監督の言葉を借りるなら「6ポイントマッチを制した」と同等の。
もしかしたらそれ以上の価値があるかもしれません!


次は、未だに忘れない去年の第21節。秋田とのホーム戦です。
アイスタに行きます!
千葉寛太の初ゴール、とても期待してます。西原や、他の若手選手もサブ入りしてくれたら嬉しい。
※俺は、ずっと成岡の活躍を待ち望んでます…が、
 今の宮本、中村のコンビに割り込むのは物凄く大変でしょうね…。
 白崎がサイドハーフ等、前目で起用される事が多いので、
 ボランチの控え枠はまだ空いてるでしょうから、きっと活躍の場は訪れる筈と
 願ってやみません。

【24/4節 vs大分】“凡事徹底“のその先の未来が垣間見えた


長崎に1-4と大敗した一週間。
いとも簡単に、雰囲気は悪化した。
たった一敗で開幕2連勝でよい雰囲気だったものがここまで悪化するとは。と思った。
期待というのは、すぐにネガティブなものに変化し得る。
そうして犯人捜しが始まる。
『何が悪かったのか』ではなく、『誰が悪かったのか』
そういう雰囲気を持つ組織が、上向くことはなかなか無いと思う。


大分戦はアイスタには行けなかった。
とても情けない事だが、行くのが怖かった。
私事ではあるが、正直言ってナーバスになっていた。
『また負けてしまったら、あの耐えられない空気がまたアイスタを支配するのだろうか』
それ一辺倒になった。
怖い時代になった。いまだに『J2なのだから、勝てて当たり前だろ?』という
雰囲気が根付いている気がする。


俺は、そんな雰囲気が大嫌いだ。


試合は最高でした。
秋葉さんも選手もスタッフも、最高の立て直しをしてくださった。
ピンチはCKからヘッドされたシーンくらいだっただろうか…?
非常に危なかったけれど、それ以外はほぼ試合を掌握できていたのではないか。


宮本の清水での初ゴールと、
怜音のスーパーなゴール。
やはりアイスタに行けばよかったと後悔した。


怜音のゴールの後、怜音がエンブレムを握りしめ、観客席に向かって手を広げているシーンがあった。
そのメッセージをどのように受け止めるのか。それは人次第だろう。


俺は、『俺たちはまだまだ強くなれる』と怜音が言ってくれたように感じた。


次のホーム戦はアイスタに行こうと思う。ごめん怜音。
良いゴールをありがとう。