エスパルスをリスペクトしながら見守るブログ

とにかく清水エスパルスをリスペクトし、己がサッカー素人であることを自覚しながら綴るエスパファンの為のブログ

【24/5節 vs千葉】熊本、愛媛にもやられたハイプレス戦術に“対処“する知見


ここまでの5試合を一行ずつで無理やり纏めてみた。


熊本戦:相手3-4-3のハイプレスを掻い潜って前進、両SB(山原、原)の走力が光った逆転劇
愛媛戦:強度高いハイプレスに前半沈黙も守備は安定、後半ピッチを広く使い北川2得点
長崎戦:守備の処理を誤り失点した後も、SBの裏を逆に使われ続けた完敗
大分戦:リバウンドメンタリティ、デュエルで負けず相手を押し込み続けた理想の勝利
千葉戦:相手ビルドアップに翻弄されても中央堅守、スペース空き始めてからの攻勢に成功


今日は俺はDAZN観戦でしたが、現地はかなり風が強く寒かったそうです。
前節大分戦の後のサポーターズパークで秋葉監督が登場し、
『選手はコンディションを整えさせるため、私が出席します』というような話をしていたが
やはりミッドウィークに試合がある難しさ……更にAwayでというのは難しい筈。


前半は、相手の選手の距離感がいいのか、なかなかボールを奪えなくて、
ボールを持たれる展開が続くし、
度々セットプレーやロングスローを入れられる展開も多かった。


いきなりMVPの話をするが、今日は1人に絞れなかった。
吉田豊、住吉 ジェラニレショーンの2名。
吉田は主に対人プレー、住吉は主に空中戦で、無類の強さで跳ね返し続ける。


千葉はここまでの5戦の相手の中で、
・ゲーゲンプレスの徹底(即時奪回)
の意識が高かったと思う。失点のシーンも跳ね返して宮本に収まりかけたボールを
奪回され、相手10番の小森という一番持たせたくない選手に渡り、
シュートを打たれてしまったというものだった。


しかしやはり、今期の清水のフィジカルトレーニングの見事さを証明するかのように
徐々に千葉の足が止まり、清水が攻め込む時間が増える。
⑴カルリーニョスを1トップにし、1stDFとして非常に機能した/走り勝つ事で得た優位
⑵松崎と白崎のプレスがハマり、ボランチのラインで引っかけられるようになった
⑶北爪、高橋投入後もむしろ攻撃するシーンが目立ち、特に北爪の走力が光った


よく『積み上げ』という言葉が使われる事があるが、
チームとしての引き出しが本当に増えたと思う。
色んな事を高い精度でできるようになっているのではないか。(素人目だが…。)


2点目の乾のゴラッソも凄かったが、
3点目の松崎の得点も、中村の視野と正確なサイドチェンジ。北爪の正確な折り返し。
そして相手に当たらないようにシュートを打った松崎も最高でした。


去年勝てなかった相手は5チーム。
千葉(1分1敗)、徳島(2分)、群馬(1分1敗)、秋田(1分1敗)、甲府(1分1敗)でした。


まずは千葉にAwayで、しかも点差を付けて勝利できたのは、
秋葉監督の言葉を借りるなら「6ポイントマッチを制した」と同等の。
もしかしたらそれ以上の価値があるかもしれません!


次は、未だに忘れない去年の第21節。秋田とのホーム戦です。
アイスタに行きます!
千葉寛太の初ゴール、とても期待してます。西原や、他の若手選手もサブ入りしてくれたら嬉しい。
※俺は、ずっと成岡の活躍を待ち望んでます…が、
 今の宮本、中村のコンビに割り込むのは物凄く大変でしょうね…。
 白崎がサイドハーフ等、前目で起用される事が多いので、
 ボランチの控え枠はまだ空いてるでしょうから、きっと活躍の場は訪れる筈と
 願ってやみません。

【24/4節 vs大分】“凡事徹底“のその先の未来が垣間見えた


長崎に1-4と大敗した一週間。
いとも簡単に、雰囲気は悪化した。
たった一敗で開幕2連勝でよい雰囲気だったものがここまで悪化するとは。と思った。
期待というのは、すぐにネガティブなものに変化し得る。
そうして犯人捜しが始まる。
『何が悪かったのか』ではなく、『誰が悪かったのか』
そういう雰囲気を持つ組織が、上向くことはなかなか無いと思う。


大分戦はアイスタには行けなかった。
とても情けない事だが、行くのが怖かった。
私事ではあるが、正直言ってナーバスになっていた。
『また負けてしまったら、あの耐えられない空気がまたアイスタを支配するのだろうか』
それ一辺倒になった。
怖い時代になった。いまだに『J2なのだから、勝てて当たり前だろ?』という
雰囲気が根付いている気がする。


俺は、そんな雰囲気が大嫌いだ。


試合は最高でした。
秋葉さんも選手もスタッフも、最高の立て直しをしてくださった。
ピンチはCKからヘッドされたシーンくらいだっただろうか…?
非常に危なかったけれど、それ以外はほぼ試合を掌握できていたのではないか。


宮本の清水での初ゴールと、
怜音のスーパーなゴール。
やはりアイスタに行けばよかったと後悔した。


怜音のゴールの後、怜音がエンブレムを握りしめ、観客席に向かって手を広げているシーンがあった。
そのメッセージをどのように受け止めるのか。それは人次第だろう。


俺は、『俺たちはまだまだ強くなれる』と怜音が言ってくれたように感じた。


次のホーム戦はアイスタに行こうと思う。ごめん怜音。
良いゴールをありがとう。

【24/3節 vs長崎】試合を決めてしまった前半の2失点、下は向かないでほしい


長崎はとても強かだったように映った。


清水にとって、ここまでの相手、熊本や愛媛のように超ハイプレスで来る相手とは
また違った戦い方をしてきた長崎。
それは狙いとしてはただ一つ。


・相手にある程度ボールは握らせる。
・トライアングルでボール回しをしてくるのでそこをひっかけてカウンターする。
・清水攻撃時は、山原、北爪が上がる為、そこのスペースが必ず空く。そこを使う。


前半の2失点は守備の清水組織上のミスもあったと思うが、
広大なスペースを使われてしまい、
一気にゲームプランが狂う。


中村がなんとかカバーリングしようと走り回っても相手のカウンターのキレが
一枚も二枚も上手だった。


更に。今回は山原も北爪もあまり攻め上がりの良さを活かせなかった。
見ている限り、長崎の『サイドのスペースのケア』の意識が非常に高く、
裏に抜け出そうとしてもそのパスが引っかかってしまう。
特に2失点した後の後半は、更に長崎は引き気味に守備しスペースを与えない。
北川にそもそもパスがなかなか出せない。ポストプレーの良さも出せなかった。


やはり原の不在の影響は、あったと思う。
北爪の良さが光ったシーンもあったが、攻めあがった後のスペースを使われてしまった。
3バックにするオプションも使えなかった。


あそこまで引いた相手から点を取るには、
乾が取った得点のように、多少距離はあってもデコイのランニングでスペースを作って、
シューターが枠内にシュートを飛ばせれば得点のチャンスが高まる。
1-2になった段階で、同点にできていたら、また違った展開になっただろう。


現場の方が一番わかっている事だろうが
守備の2つのミスは修正するべきものだろう。
あれが1つだけで済んでいたら、また全く違っていた筈。


もう1つ長崎が狡猾だったことがある。
乾にあまりマークを付けなかったように思う。
その分、山原やカルリ、松崎といった、ラストパスを出すメンバーに対して、
数的優位を作るようにマークを付けていたように感じる。


乾が偽10番的な動きでサイドに張るシーンもあるが、
北川ももう少し降りてボール交換に参加しても良かったかもしれない。
(ただあまり落ちすぎて前線枚数が減るのも善し悪しなので難しい所かもしれないが)


この敗戦を『糧』にしなければいけない。
去年の教訓を生かせるかは、この次に掛かっている。