待ち望んだ姿
勝って当たり前な試合なぞ、存在しない
まず始めに、とても難しい試合だった。
試合の入りから先制点を上げるまでは、山口の強度が高く、五分五分の試合運び。
それを粉砕したのがセットプレーだった。
秋葉監督のコメントでも度々出ていたが、
やはりサッカーの試合においてセットプレーから得点ができるというのは
非常に大きな事なのだろうと思う。
事実この試合の、井林の魂の2得点は、いずれもセットプレーからのものだ。
井林が輝いてくれたのがとても嬉しいし、とても誇らしく思う。
後半以後、雷雨による2度の中断は、
選手や監督にとって特に難しい状況を生んでいたと思うけれど、
17:10再開直後のディサロのゴールが、
試合への集中力を継続させ、良い雰囲気を継続させてくれた。
良い雰囲気
今回は応援する側としても色々大変だったけれど……
なんだろ。終始、ずっといい雰囲気だった。
正直不安はあった。仙台戦の引き分けで、また空気が悪くなるんじゃないかと。
井林の先制点の後、
ついに、ついに、航也に得点が生まれたのが、何よりもチームの勢いを生んだと思った。
チームの勝率をもっとも上げる方法。
この「良い雰囲気」の正体を言語化するのは、非常に難しい。
一つ思い出した試合がある。
2016年J2リーグ第15節。あの、"空気を変えた"記憶に残る1試合。
よく覚えている。
このときも、GW連戦を、
京都に敗れ、岐阜と引き分け、徳島に敗れ、東京Vに敗れ…。
直近4試合を1分3敗という成績で、「悪い空気」が流れていた時だった。
このときは、西部さん(GK)が青空MTGを開いて、
自分達のサッカーについて見つめ直し、徹底する為の練習をやったそうだ。
「雰囲気」という言葉は酷く曖昧だし、定義できるようなもんではない。
でも確かにそこに存在する。とても厄介なもの。
でもこの山口戦の勝利は、ここまで苦しんできたエスパルスに自信を与える、
大きな『2歩目』になったのではないかと、そう、思いたい。
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